カンジ、お母さんが殴りこみに行く! | 空の続きはアフリカ
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カンジ、お母さんが殴りこみに行く!

【2012.09.14 Friday 04:42
私は自分の役割をいくつも持っています。

夫が急に死んでしまったので、“妻”の役割はおしまいになりました。

でも、その他をざっと数えると、

英語や日本語の先生、
いろいろなクライアントさんたちにとっての通訳、
二つの会社の社長、
いくつかのNGOのお目付け役、
アフリカのサッカー少年たちのお財布係、
我が家の犬猫たちにとってはお給仕係り、
私の文章を楽しみにしていてくれる読者さんたちにとってのライター、
二人の妹たち、また世界に散らばる妹分たちのお姉さん、
幾人かの分身のような友人たちにとっての絶対的な彼女たちの応援団、
姪や甥たちにとっての叔母さん、
妹に面倒を見てもらっている父にとっては一番上の娘、
などなど……。

普通に考えると眩暈がしそうですが、すべてが私が私であるがために自然発生してきたような“役割”です。

でも、こういった役割の中でも、私が一番時間も使い、頭を使い、心を砕くのは、やはりカンジ、ショウコの“お母さん”としての私でしょう。

夫が生前、と言ってもかなり昔、カンジが小学生、ショウコが保育園生だったころ、私たちの親しい友人夫妻にこんなことを言ったそうです。

「峰子は子どもたちに手をださない」

これは、私が彼らに体罰を与えない、という意味ではなくて、私が彼らの行動に極端なほど手を貸さない、という意味です。

それを聞いた友人が、

「峰子さんほど、干渉していないのに、あれだけ見守っている人はいないね」

と、答えたらしいです。

口出しこそしないくせに、気が短い稔は、子どもたちの世話を本当によくしてくれる父親でした。

その頃、民間の英語教育団体を主宰していた私は毎日が忙しく、週末にはいろいろな場所に出掛けていって講演やセミナーを行っていました。

JICAの職員だった夫にウィークデイに子育てをお願いするのはまったく無理な話でした。なので、週の途中は私が子育ての中心人物、週末は稔がその役割を担いました。

でも、私たち夫婦にとって、子どもを育てる、ということは、時間的には厳しかったものの、これほど楽しいことはありませんでした。

カンジがこんなことをした、言った、ショウコがこんなことを怒ってた、と夜遅く二人でよく笑っていました。子どもの成長ぶり、その都度引き起こしてくれる出来事を話し、どれだけ親としてのシアワセを味わったか、計り知れません。

今でもすごかったなぁ、と思うのは、彼は私と結婚してから週末に(名古屋での単身赴任生活時をのぞけば)ただの一回も自分の遊びのために私たちを置いて一人で出掛ける、ということがなかったのです。

稔と私の“親”としての力の入れ処がかなり異なっていたこともとってもよかったと思います。

毎日の食べ物を手作りしたい私は、どれだけ忙しくても、バランスの取れた食事を子どもたちに与えることに妥協はしませんでした。もちろん、簡単なものが続く時期もありましたが、肉や魚なのタンパク質のおかず一品、野菜料理二品(具沢山のお味噌汁の場合も多かった)、そして炭水化物という四品を必ず準備するよう心がけました。

カンジ、ショウコがお蔭様で医者しらず、病気しらずでこれまで大きくなったのは、幼い頃の食事に追うところが大きいと密かに自負しています。

稔は、週末になると子どもたちを連れて、野に山に出掛けていきました。カンジがまだオシメをしていた頃、ウンチをした彼のお尻を真冬の公園の水道で洗い流していたそうです。蓑虫の親子のように、冬の公園で寝袋に入ってお昼寝をしていた“武勇伝”も他のお母さんから聞かされました。

そんな彼でしたので、私の子どもたちへの接し方が自分のそれと違うことを感じていましたし、疑問を持った時期もあったようです。

「普通のお母さんは違うらしい」

というヤツですね。

確かに、私は他のお母さんのように、こまごまとした世話はやかないほうでしょう。実は、私は、子どもの行動を先取りしてお節介をやくことは、信条としてしないことにしていたのです。

これはこれで大変なこともあるのですが!

私は、子どもたちが持って生まれてきた個性を何よりも大切にしたかったし、自分たちの世界を自分で見つけていく時間を彼らに確保してあげたかったのです。

カンジもショウコも、こうして育ててきたのです。

そのカンジが日本に行って、ある建築事務所で働き始めて、職場で理不尽ないじめにあっている、ということを聞かされたとき、私は自分の体に太刀を受けたような思いでした。

カンジは、見かけは日本人、日本語もまあ不便なく話します。が、人生の大半をアフリカで過ごしているので、当然日本で生まれ育った日本人とは違います。

彼が、例えば、アフリカ人の姿をしていたら許してもらえるよなことも、彼が日本人の容貌をしているがために、人々の気持ちを逆なでしてしまうのです。

アフリカでこれでもか、これでもか、と自分の価値観を試されてきた私にとっては、表面的な類似性に懐疑的になります。ですが、日本人の容姿を持った日本人がたくさん住む日本ではこれが通じないのがよく分かりました。

彼の回りの人間が、彼の仕事の仕方や振る舞いに不満があったことも理解できます。

こと、建築に関しては完璧主義の傾向のある彼、仕事にかける時間の配分がうまくできないのです。これは、学生時代からの癖でこれも学んでいかなくてはいけない分野です。

でも、仕事を学ぶために、日本での建築事務所がどのように経営されているかを学ぶために、彼は日本に行ったのです。始めから完璧に日本の文化を理解でき、その中で仕事ができるのであれば日本でインターン、あるいは研修生をする必要もないわけです。

その職場で、毎日、

「自分は馬鹿だ。役立たずだ」

ということを鏡に向かって100回言うことを強要されていた、というのです。

これは完全な人権侵害であり、いじめです。

これを繰り返すことで、仕事ができるようになるのでしょうか。

本人は私にこのことを言いませんでした。が、これを聞いたとき、私は日本に飛んで行って、その事務所に殴りこみに行きたい、と思いました。

日本のいじめの陰湿さに心が凍る思いでした。

結果的に彼はこの職場を去ることになりました。もっと早く辞めればよかったのですが、変なところが頑固なカンジは、辞めることは逃げることだ、と頑なに思っていたようです。

彼はその後、大阪の別の事務所に採用してもらい、前の事務所であれだけ侮辱されていたのがウソのように、今度は彼のユニークさを評価してくれる建築家に出会えたのです。

新しい事務所は、お給料をそんなに出せない、ということで、夜他のアルバイトも許可してもらい、いま彼は吉野家の牛丼で週二日働いています。

カンジは、どこでアルバイトをしようか、と考えたとき、不器用な自分には、メニュー品目の少ない吉野屋が自分に向いている、と思ったそうです。

私はこれを聞いたとき、涙が止まりませんでした。

彼の一歩一歩、ゆっくりながら成長している姿がありがたかったからです。電話では、カンジに、「カッコいい!」と言ってしまいました。

いま、職場でのいじめがいろいろな職種で起きていて、若年層のホームレスが増えている、というNHKの番組も見ました。

カンジの事件を通して、これは決して大げさではない事実なんだ、と思いました。

もしも、カンジに底力が無かったら、この職場のいじめでつぶれていた可能性もあったでしょう。

何がカンジを救ったのでしょう。

それは、カンジを励ましてくれる下宿の人たちがいたこと、そして、彼には彼の芯の部分でしっかりと育っている自己尊重感があったのだ、ということを信じたいと思います。

稔は変わったオトコでした。JICAという堅い日本のお役所で、さぞかし回りも彼の奇想天外な発想や行動に戸惑ったと思うのです。本人も自分がどうして他人と違うのか、理解していたとは思えません。

お酒が入ったときの陽気さとそうでないときの仏頂面……。

豪胆なところ、繊細なところが入り乱れていて、言葉で説明することが不得意でしたので、上司、同僚には徹底的に愛されるか厭われるかのどちらかでした。

それでも稔は、生涯純粋な魂を持ち、人に責任を転嫁することなく、なおかつ人生の冒険を躊躇しない、という人生を疾走していきました。

おまけですが、稔が怖かったのは、奥さんの私だけ!ということを彼を良く知る友人たちが口を揃えて言います。

その類まれな個性が、あれだけの時間を費やしてカンジやショウコを育てたのです。

カンジが強いのは、稔の魂が寄り添っているからです。

私は、価値観をしっかり持ったいろいろな大人が成長期の子どもに真摯に向き合うことの大切さを信じて疑いません。

そんな大人たちに囲まれて育つ子どもたちは、育まれる自己尊重感の質が違います。

カンジの底力を私は信じています。

カンジ、がんばれ!全部の経験があなたを大きく頼もしい大人にしてくれると思って、精一杯仕事をしてね。

で、お母さんは、じっくり機会を見守って、そういうあなたにひどいイジメをした人たちに、しっかりと何かお返しをしてさしあげようと考えています。

大阪方面にお住まいの方、ふふふ、今年の暮は大阪から避難されることをお勧めいたします。



author : y-mineko
| あんなこと、こんなこと | comments(18) |

この記事に関するコメント
カンジ君にそんなことがあっただなんて!!
立ち向かい、愚痴を言わず慣れない土地で耐えていた彼を思うと、涙があふれて止まりません。
私もカンジ君を応援しています。日本社会のバカな部分に毒されず、建築家としてますます成長されることを祈ります。
身近に支えてくれる人、次の良い研修先が見つかったようで本当に良かった!!
| tanco | 2012/09/14 12:39 PM |
今年の暮れに大阪方面にいらっしゃるのなら、ぜひともお目にかかりたく、連絡をお待ちしております。@motsubo: 大阪方面にお住まいの方、今年の暮、吉村さんが、息子さんにひどいイジメをした人たちに、しっかりと何かお返しをしてさしあげるのに、支援しようと考えてる人を募りま〜す。〜カンジ、お母さんが殴りこみに行く! http://yoshimura-mineko.sorairoan.com/?eid=28
| 大坪 正敏 | 2012/09/14 3:30 PM |
峰子さん、過去数年に渡りずーーっとブログを楽しみに拝読している3歳児2歳児の母です。どんな言葉を使ってもうまく表現できないと思うのですが、とにかく、峰子さんのようなお母さん、そして様々な役割をもつ人間になりたいです。もし機会があったら、峰子さんの母としてのあり方は、例えばどんな経験とか、あるいはモデルをみて育まれたものか教えていただけるとうれしいです。日本社会、いま本当に絶望的ですね。私は特に、昨年の原発事故後における、子ども達の健康被害を恐れていて、我が子を守る(そしてそれが最終的に被災地ほか多くの子ども達を守ることにもつながると信じて)活動にあけくれる毎日です。峰子さんの背中をしっかり見ながら、しっかり進んでいきたいです。
| 3年目のかーちゃん | 2012/09/14 8:33 PM |
|tanco さま、

カンジも私もシアワセです。カンジのことで涙を流してくださる人がいるのですから。

応援、心から感謝します。
| |tancoさま←吉村峰子 | 2012/09/15 3:15 AM |
大坪 正敏 さま、

応援団、ありがとうございます!
大阪には12月16日ころ上陸予定です。いまから帰国するのをとっても楽しみにしています。
| 大坪 正敏 ←吉村峰子 | 2012/09/15 3:19 AM |
3年目のかーちゃんさま、

まあ、何年も読んでくださっているのですね。ありがとうございます。こういうコメントにとっても励まされます。

私は考える前に行動しているオンナなので、何かをモデルにして、というのはあまりないような気もします。

ただ、年齢を問わず友人に恵まれているので、どんなことをしても、応援してくれているパワーを見に浴びながら突進しているのです。こんなのぜんぜん参考にならないですよねぇ。ごめんなさい。
| 3年目のかーちゃん←吉村峰子 | 2012/09/15 3:23 AM |
峰子さま
カフェグローブ時代から毎回楽しみにしていました。
そして私はまだ家族を持っていませんが、そんな時が来たら
絶対に吉村家のような芯のある家族に!とずっと思っています。
カンジくんの件、本当にくやしいです。でも立ち向かってくれている
カンジくんは本当にかっこよくて尊敬です。
神戸在住なのですが、大阪方面に行くとJRなどでふと
「カンジくんかしら?」と思う青年を目で追う事があります。
どこかで出会えないかしら?と期待しながら…。
まとまりのない文章ですが、心から応援しています!
カンジくん!かっこいい!!!!!
| おだふみこ | 2012/09/18 5:42 PM |
おだふみこさま、

ありがとうございます。

ははは!カンジはいま、大阪の駅の中の牛丼店でバイト中です。チャンスがあったら、声をかけてあげてくださいね!12月は私も行って、お客さんをしようと思っていま〜す。
| おだふみこさま←吉村峰子 | 2012/09/18 9:45 PM |
それはひどい!怒りで手が震えます!
明らかに「常識はずれの嫌がらせ」=典型的なパワハラじゃないですか。
労働基準局に訴えたり、損害賠償訴訟を起こせるレベルですよ。
カンジくん、よく頑張ったね・・。

| みつこ | 2012/09/19 3:32 PM |
みつこさま、

そうですよね。でも、損害賠償訴訟ではおもしろくないでしょう?どうやったら、この「大阪冬の陣」を成功させるか、思案中。

応援団みんなで事務所を囲んでデもでもするかなぁ。旗持って!
| みつこさま←吉村峰子 | 2012/09/20 9:08 PM |
いつも楽しく拝読させていただいてます。

同世代の子を持つ親として、いたたまれない気持ちになりました。
「育てる」という事をはき違えている人が多すぎます。

でも、見てくれている人は必ずいます!
経験が助けてくれることも必ずあります!

ご両親の背中を見て育ったお子さんたちですもの
「大丈夫!!」

東北より、勝手に応援しています!!
| sinmaihaha | 2012/09/24 12:43 PM |
sinmaihaha さま、

勝手に、なんてとんでもない!
私が文章を書いてこれたのも、sinmaihaha さんのような方が読んでくださるからです。感謝しています。

子どものこと、いくつになっても、心配ですよね。
見てくれている人がいる、経験が助ける、心にしみました。ありがとうございます。
| sinmaihaha←吉村峰子 | 2012/09/25 3:16 AM |
主人がマラウイ出身ということもあり、吉村様の発信するアフリカからの便りをカフェグローブで楽しみにしていた者です。こちらで、日本で頑張っている息子さんにこんなひどい扱いをする会社があることを読み、昨日の夜は憤りのあまりよく眠れませんでした、、、。遠方のため、殴り込みには参加できませんが、遠い空から応援しています。カンジ君、本当にたくましく、強く育ちましたね。
| Tamago | 2012/09/26 7:38 PM |
Tamago さま、

ありがとうございます。そうですか!お連れ合いがマラウィ出身!いいですね。Nshimaをもしやご自宅で召し上がっているのでしょうか?これ、私たち家族の大好物なんです!

カンジのこと、応援してくださってありがとうございます。実は、この記事を書きたくて、でも、どうしようかさんざん迷った結果、書いて彼に送って、判断を仰ぎました。いやだったら、掲載しなくてもいいんだよ、って。でも、多くの人が私たち家族のことを親身に読んでくださっているのは彼も承知していたのです。

彼は、「母さんの仕事に反対なんてできません。僕がそれに貢献できればうれしいです。母さんは、僕の話をうん、うん、と聞いて応援してくれました。ありがとう、ただそれだけです。書いて書きまくってください」って言ってくれました。

皆さんの応援のおかげです。ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。

| Tamago さま←吉村峰子 | 2012/09/26 8:31 PM |
はじめまして。
カフェグローブ時代から私も毎回楽しみに拝見させていただいています。いつも全力投球の様子が垣間見れて楽しませていただいています。
息子さんの経験についてですが、本当にそんな陰湿な人達がいるんだと思うと、何とかしてやりたい!と思うのは普通の感情だと思います。
カンジさんには自分を信じて、この先の色んな山谷を超えて行ってもらいたいですね。
私は、アメリカ人と結婚して、今年の春から、インディアナに在住しています。主人はPeace Corpsでボツワナに住んでいたこともあり、アフリカに興味を持ち始め、吉村さんのブログを読み始めるきっかけになりました。
昨日、アウンサンスーチーさんが私の街にやってきました。
ビルマの難民の方がアメリカ全土で一番多く住んでいると言われているこの街では、いろんな人種の方が共存しています。少数民族の移民の方もたくさんいて、一人ひとり、いろんなバックグランドを抱えていらっしゃいます。アウンサンスーチーさんは、『Take pride in every one of us. Do not feel envy for those that are more successful than you. We need to control our feelings so that we can unite, join hands, and work towards our goals.』とおっしゃっていました。彼女の言葉には勇気付けられる事がいっぱいあり、自分も社会に貢献しなくてはいけないと思っています。

みんなの為に奮闘する吉村さんの姿が目に浮かび、アウンサンスーチーさんも、旦那さんを先に亡くされていて、姿が重なりました。
長くなりましたが、今後もご活躍期待しています!
| binglish | 2012/09/27 9:19 AM |
binglish様、

コメント、興味深く読ませていただきました。ありがとうございます。

アウンサースーチさんといえば、日本で私が英語教材を作成していたとき、彼女をモチーフとして一つ教材を作りました。英語の絵本を作成したんですよ。その名も、「The Forbidden Word」です。これ、100以上、14年かけて作成した教材ユニットの中でも、最高傑作のひとつだと思っています。子どもから大人まで、この教材を使って英語を学んだ生徒さんたちからも絶賛されました。

もしも興味があったら、Bell-Worksまでご連絡くださいね。

彼女のりりしさ、聡明さ、そしてそのしなやかな強さは女性の。いえ、人間のお手本ですよね。私も尊敬しています。彼女に姿を重ねていただけるなんて、とっても光栄です。
| binglish様←吉村峰子 | 2012/09/28 6:15 AM |

吉村さん、なんてくだらない日本の会社の風潮でしょう、私思わず怒って涙が止まりませんでしたよ。ばかげてる!よく耐えましたねカンジ君!今が幸せに過ごせているのならそれでいいですが、有った事は有った事。亡き者にするにはあまりにもひどすぎる。これは思いっきりお仕置きしてやらねえとなっですよ。くっだらねー日本の組織がここぞとばかりに海外在住者に対する差別、私も受けましたし、友人も受けました。私はそれで再び日本を去りましたし、友人はその会社を辞めました。本当ただ事じゃすましちゃいかんですよ!
| YUKICHI | 2012/11/05 4:22 PM |
峰子さん、はじめまして。ああ、こんなふうに世界で、日本の、そして世界の人たちのために尽力されている方がいるのだと、冒頭の文章に魅かれて、そのまま読み続けました。しっかりと世や何が正しいかを見据え、生きられる峰子さんや亡きだんなさまもすてきだし、そういう苦しい思いを日本でしながらも耐えて、今はようやく認めてくれる方にめぐりあえた、息子さんの頑張りもすばらしいと思います。

わたしは日本では高校で教えていて、学校によっては、真剣に人権教育活動に取り組んでいたところもあるのですが、国際教育大会に出かけてみれば、英語を学んだり、米の文化に接するだけが国際教育だと考えていると思われる学校もあり、また、それは逆に言えば、倣いたい、関係を取り持ちたい異国やその文化がひどく偏った日本社会全体の縮図だったのではないかという気もします。違いを大切にする教育、ヘーゲルではありませんが、違いを通して、互いに学びを得て、さらによいものを創り上げていける、そういう社会であってほしいとつくづく思います。

今後のさらなるご活躍をお祈りしています。
| なおこ | 2015/02/18 11:27 PM |
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吉村 峰子
writer
English & Japanese
language instructor
interpreter
(Japanese - English)