“大人のケンカ”は、こうしなくっちゃ! | 空の続きはアフリカ
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“大人のケンカ”は、こうしなくっちゃ!

【2011.02.01 Tuesday 12:37
ふふふ、何やらブッソウなタイトルだ。

皆様、2011年の最初の月がもう終わってしまいました!

新年のご挨拶がこんなに遅れてしまってごめんなさい。今年は、この空色庵の更新も最低でも月2回を目指していたのに、しょっぱなからこのありさま……。

2月からは心を入れ替えて、がんばります!

さて、タイトルに戻って話を続けると……。

私はただの一度も「ああ、若い頃に戻りたい」と、思ったことがないオンナなのだ。だって、若い頃ってなかなか不自由なことも多いと思う。

「こんなことしてもいいかな」っていうのが、若い頃は結構あったような……。

いや、そうでない人もいると思う。でも、大人!になると、こういうことがあまり気にならない、というか。

いや、年を取ると逆に“世間体”とかが気になるのでは?

う〜ん、それはその人の人生の捉え方なのかもしれない。少なくても私は、自分の行動を自分で責任が取れる年齢から、自分の感覚やら、おヘソの奥の方で示してくれる方向性に躊躇なく邁進してきているような気がする。

それが例え、“世間様”に全面的に賛同してもらえなくても。

それに、“違うこと”に対する違和感やら、恐怖心やらがとっても小さいことも私の背中を押してくれているのだと思う。

私は今の自分の年齢が好きだし、年齢を重ねることによってできることが増えていくのがとっても嬉しい。

「大人だからできること」が世の中たくさんある。

特に、我が家の子どもたちはアフリカで育っているので、これは骨身にしみている。

例えば、先進国に住む子どもたちのように、公共交通機関を使えることがないので、どこに行くにも親がかり。これは中学生くらいになると、かなり情けないことなのかもしれない。でも、社会的にそういった設備が整っていなのだから、仕方がない。

正直言って、“大人の実力”というもを、これでもか、これでもか、と見ていると、子どもたちは、当然、

「ああ、早く大人になりたい」

と熱望する。

私は、これは至って健康なことだと思う。

大人に責任を負わせて、自分たちは子どものままで大人に甘えていたい、と子どもたちに思わせてしまう社会は、やはりどこかおかしいと思う。

さて、「大人のけんか」について。

娘・ショウコは普段は寄宿舎生活なのだが、スポーツなどでの対抗試合やらで、ダーバン近郊の学校に遠征に来ることもある。

この日の“大人のケンカ”は、そういった試合の日程を親である私に伝えるときに起こったコミュニケーションの行き違いが発端。

長い話を簡単にすると、集合時間を一時間半も早く私たちは教えられ、延々と他の人を待つはめになったのだ。しかも、その集合時間に間に合わせるため、土曜に働きに来るスタッフの一人の仕事をキャンセルしてもらっていた。つまり彼女はこの日の収入がなくなった、というわけ。これがどういう意味をもつか……、ショウコは十分理解している。

また、毎朝、4時起き、一日16時間くらい働いている私のことをショウコはよく知っていて、そんな私を週末の朝、自分のスポーツのことで時間を無駄に過ごさせたことがたまらなかったのだと思う。

結局、この引率の先生がショウコに間違った時間を伝えたのだが、彼女は断じてそんなことは言っていない、と言い張る。

ショウコは、「絶対に聞いた。だって、そうじゃなかったら、どうして私がそんな時間を言いだすの」と、一歩も譲らない。

南アの教師というものは、とにかくまだまだ威厳があるし、普通、子どもたちは一切の口答えを許されていない。

ショウコは悔しさのあまり、最初の試合はまったく調子がでず、惨敗。試合後、もうこんな監督の元ではプレーができない、おうちに帰りたい、とさめざめ泣いていた。

なんでショウコが泣いていたか、というと、この誰が何を言ったか、言わないか、の議論の最後、この先生が、

「わかった、私が罪をおえばいいんでしょう?あなたのお母さんにだって謝ればいいでしょう」

とかなり開き直った様子で彼女を責めたのだ。

それが悔しくて、悔しくて、さめざめと泣いていたショウコ。

「大人のくせに、子どもみたいに私を脅かした」

それを聞いた私はこの先生からの“謝罪”をひっそりと待っていた。

ところが、その気配まったくなし。ショウコもこれに対しても、怒り心頭、という状態でまたまた泣いているようだった。

そこで、私は、この先生に直接向き合うことにした。

ショウコの今の状態を話し、彼女の主張していることも伝えた。

すると、彼女、にっこり笑って、

「ああ、そんなこと、もうあまり関係ないですよね。だって、もうみんなここにいるわけだし、みんなこんなに楽しく時間を過ごしているわけだから」

と、かなり都合のよいことをまくしたてた。

う〜ん、これはタチが悪い、と判断した私は、この先生にゆっくり、こう切り返した。

「う〜ん、その認識は間違っています。ショウコはいま、決して幸せな状態ではありません。それに、先生は、いま、ご自分で自分には30人の子どもたちを見る責任があって、とおっしゃいましたよね。ショウコは30人の子どもを見る必要のあった先生とは対照的に、一人の母親に時間を伝える義務があったわけで、そのことを考えると、ショウコが時間を間違える可能性は低いと思います」

すると、先生、鼻がひくひくしてきて、

「じゃあ、どうすればいいのですか?」

と、謝る気持ちはまったくない様子。

「先生はどうしたらいいと思いますか?これはこのままでは何にも前進できませんよね」

すると、

「私が謝罪すればいいのかしら」

私は、このタイミングをきっちりと捉えて、

「はい、先生の謝罪、いま、私、受け取りました」と先手を打った。

自分が「謝ればいいの?」とカマをかけてきた瞬間に、相手から、「はい、その謝罪、受けました」と言われてしまったので、もう先生、自分が悪かったことを間接的に認めざるを得なかったのだ。

私は、にっこり笑って、

「先生がそう言ってくださるの、待っていたんですよ。ありがとうございます。これで、一件落着にしましょうね」

そして、さっさとその場を立ち去った。

あまり、こういった“対立”はしなくなったとはいえ、やはり“オトナのケンカ”は、相手のメンツを立てつつ、こちらの要求をきっちり通すことに意味があるわけで……。

まだまだぐずぐず泣いていたショウコも、

「お母さん、ごめんね。忙しいのにこんなに待たせてしまって。でも、もう大丈夫。次の試合はがんばるから」

と、気持ちを立て直した様子。

私が忙しいのはいまに始まったことじゃないし、こういう一見、無駄に見える“待ち時間”だって、久しぶりに晴れた気持ちのよい青空の下、実はけっこういい休息になったのだ。

それに、子どもの成長する過程のこんな場面、一つ一つが私にとっては宝石のようなもの。

“大人のケンカ”も見せてあげられたしね。

さあ、明日もがんばろうっと!

author : y-mineko
| あんなこと、こんなこと | comments(6) |

この記事に関するコメント
まず、ありがとうございます。こちらでも、また「アフリカに遊びに…」でも、新しく知る事、納得いく事、見方を変えてものをとらえる事、いろいろの事を学ばせていただいております(しかもタダで!)。

今回のお話は特に身にしみたので、改めてお礼申し上げたくなりました。

世間という海を必死で漕ぎ渡っていると、これを黙っていては女がすたる!!という場面に多く出会います。しかし、やみくもに『怒る』だけでは何も解決しない。相手をへこませれば(それも大いにやりたいことですが)それで済むと言うものでもない。

フェアで、しかも前向きな喧嘩の仕方を知りたいとずっと思っていました。まだまだ、いろんな技(?)があるのでしょうが、初めて具体的かつ有効なケンカの仕方を学びました。

懐にこの武器を忍ばせて、また明日からも家族を守りつつ、この海を進んで参ります。
皆様に平和と、健康と、幸せがあらんことを。
| いのママ | 2011/02/01 9:16 PM |
姐さん。さすがやね。
てか、ショーコちんの気持ちもほんっとよくわかるわ。直接会ったのは銀座の数時間だけど、彼女が「大切なこと」きちんと覚えているヒトだって、よーくわかったもん。まして、峰子ねーさんの忙しさを身を以て知っている彼女だし。もしも仮にショーコちゃんの間違いだったら、先生はこういうdefensiveな態度には出ないでしょう。

でもね、そうだね。大人のケンカは殴って終わり、にならないからね。相手のメンツってのがあるしね・・・。お見事だったと思います。僕はまだ「どっかーん!!」と正面対決してバクダン落としてしまう(相手にも、自分にも)ことが多いのだが、大人になるべく修業するぜ。。

峰子ねーさんならではの記事を、ありがとう!!!!!!!!
| 葉 | 2011/02/06 9:32 AM |
いのママさま、

「ここを黙っていたらオンナがすたる」、う〜ん、ホント!私もどれだけ多くのそういった場面にぶち当たってきたことでしょう!

で、私はでも、そんなに即興の「けんか」に強いわけではないのです。がんがんと相手がいきまいているような場面では、けっこう、ぼ〜っとしている場合も多くて、後から、「ああ言い返せばよかった」などと思い歯ぎしりすることも多々あります。

今回は、ショウコが目の前で泣いていましたからね、ハハとして準備もできたわけで。

応援してますよ〜。また、何かそんな場面がありましたら、ぜひ、教えてくださいね。

ご愛読ありがとうございます。
| いのママさま←吉村峰子 | 2011/02/06 6:43 PM |
葉ちゃん、

ははは!正面衝突、がっちんこ、してバクダン落としている葉ちゃんの姿を想像してしまいました。

ふふふ、それができる人はいいのよ〜。どんどんしてちょうだいね。場数を踏んでこそ!の大人への道ですから!

行け行け〜!
| 葉ちゃん←吉村峰子 | 2011/02/06 6:45 PM |

セ レ ヴ リ テ ィ な 巨 乳ちゃんに買ってもらったwwwww

パ イ ズ リとかしてもらって4回ほどヌいてもらったんだが
突然12万も渡されて、マジで腰抜けるかとオモタwwwwww

つか「1 回 3 万 = 1 発 3 万」ってことなのなwwww
住む世界のレヴェルが違いすぎるぜ。。。( ̄▽ ̄;)
http://4kxv8df.money.gandam.org/4kxv8df/
| 佐々木 | 2011/06/15 9:46 AM |

ちょっと聞いてよ押
こないだのオッサン、マジ半端ないんだけど。ヮラ
http://cem5nfw.x.ex-summer.net/cem5nfw/
| カナ | 2011/08/26 11:14 PM |
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吉村 峰子
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