ごっつん、とぶつけて | 空の続きはアフリカ
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ごっつん、とぶつけて

【2010.08.17 Tuesday 05:14
私の車は、家の近所のショッピングセンターの駐車場で、両隣に背の高いトラックが留まっていて、ほとんど何も見えない状態。

で、そろりそろりと動く私に後ろから、トラックが“ごつん”とぶつかる音が……。

私はこういうことが起きると、「はあ〜」という深いため息がでる。

パニックになる、ということはほとんどない。でも、がっかりする。南アフリカで、こういった事故によって起こる後始末の面倒くささを熟知しているから。

さて、そんなことよりも、この“事故”の相手は、白人の、あまり裕福層ではないおじさん。


その彼は、

「Lady, these things happen, OKAY!」

とまくしたて、私に保険会社に請求しろ、と言い残し、去って行こうと。まあ、名前と電話番号はかろうじて入手。

彼は、「まあ、奥さんよ、こういうことは人生起こるんだから、仕方ねえだろう」

という態度。

私は、その場で気のきいたことが言えないアホなところがあるので、

「えええ?この人、なに?」

とか思っているうちに状況が動いて行ってしまうことが多々ある。

子どもたちからは、

「お母さん、とろい!」

と。

で、この人が、突然、車を走らせる前に

「Do you have a husband?」

と私に聞いたのだ

正直に答える必要なんか、まったくないのに、

「NO!」

と条件反射のように、大きな声で答えてしまった大馬鹿な私。

でも、なんで?
なんでダンナがいることがこれに関係あるんだろう?などと、考えこむ。

つまり、「オンナ」では、こういった事故の処理なんかできないだろう、と考えられたのだろうか。後からむやみに腹がたつ。

その後、なんと、このおっさん、自分で、

「クレームするんだったらお互いの保険を使う、それでおしまい」

とか言っていたくせに、数日経ってから、

「相手の女が悪い、自分の免責分も彼女に払わせろ」

と、保険会社にいいがかりをつけてきた。

そこで、遅ればせながらも、私は、警察に出向き、状況をレポート。

担当の警察官が、「う〜ん、一日遅いなぁ」とため息。どうやら、こういった事故は発生から48時間以内にレポートを提出する義務があるのだとか。

私が

「ごめんね、知らなかったの。どうしたらいいですか?実は、これこれこうで……」と説明すると、

「よし、そういうことか!俺に任せろ、ここの日付を一日ごまかすね」

といいながら、ちゃちゃちゃ!と日付を変更!

ああ、私、アフリカ人、大好き。

で、保険会社からいろいろ電話がかかってきていたので、どういう状況だったかを説明。

すると、保険会社のお姉さんたちも、彼がこういった、ああいった、ということを説明するときに、「Do you have a husband?」などという性差別発言をしたことを付け加えると、

「Don't worry!  I will sort it out !」
「心配しないで!あとは任せなさい」

とみんなが一緒に怒ってくれて、ここでも、私は、ああ、アフリカ大好き!と再度感激。

日本だと、こういった事故処理の顛末で、ここまでどちらかをエコひいきをするなんてありえないと思うのだが、う〜ん、そこは南アフリカ、先進国のようでいて、そうでもない、人情味たっぷりのお国柄。

南アって、いいでしょう?


author : y-mineko
| あんなこと、こんなこと | comments(4) |

この記事に関するコメント
うん、峰子さん。いい!南アフリカの人情味、とても好きです。「〜〜すべき」とか「〜〜すべきではない」だけの判断じゃなくって、「私はこうしたい」の判断ももてるってとこが、すごく好き。
それにしても、けががなくてよかったです。
| 谷澤 | 2010/08/17 6:47 AM |
峰子ねえさん
ふぉぉぉ〜。この警察&保険会社のおねえさんたち素敵!!!! こういうのって、現地に住んでいて、かつ社会的文化的文脈をよ〜く知っている人じゃないとわからない。貴重な体験レポート、ありがとうございます!!! しかしはぁ・・・気が抜けないだわ。峰子さん無理しないでね!! We want you to be safe☆
| 葉 | 2010/08/18 12:16 AM |
日本の保険会社ではあまりない対応ですね。
でも、それくらいの柔軟さも人間社会には必要なのかと
その手の業界にいて感じます。
ところで、峰子先生1月に南アに行きたいと唐突に思ったのですが
南アにいらっしゃいますか?息子連れて2人旅で行ってみようかと。
嫁さんは行きたくない、というし・・・(笑)
コージに言ったら「遠いぞ〜、覚悟して行けよ!」って言われたけど
そう言われると余計行く気になりました。
ご迷惑かけるつもりはありませんが、20年ぶりの海外ですし、
エジプト以南は初めてです。まあ、行けば何とかなるだろうのノリで
行ってみようかと思っているのですが一泊くらいお世話になっても良いですか?(笑)
| 斉藤 子峰 | 2010/09/09 11:56 PM |
遅れもいいところのコメント返しです〜!

久美子さん、

ありがとう。本当に、南アの人情味って、素敵よ。実際に見に来てね。お待ちしてますよ。

葉ちゃん、

ありがとう〜!大丈夫って。ごつん。ですから。私には何の影響もなしでした。でも、悔しいよね。

斉藤子峰さま、

いらっしゃいませ〜!はい、1月は前半の8日くらいまで南アにはいませんが、それ以降ならOKですよ。ダーバンでは我が家にお泊まりくださいませ。奥様も一緒にこられるといいのにね。息子さんはいま、おいくつになりました?
| 吉村峰子 | 2010/09/26 5:55 AM |
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吉村 峰子
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English & Japanese
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(Japanese - English)