皆様、大変、大変、遅れてのご挨拶をさせていただきます。はじめまして、南アフリカ在住の吉村峰子です。南半球にある南アフリカはこれからが夏です。いよいよ気温も上昇してきましたよ。でも、今日はしとしとと雨が降っています。
実は、この空色庵、構想が立ちあがったのはもう何年か前のこと。私のマウイの妹分である空色庵主、神宮寺愛ちゃんと私が、「自分たちの書きたいことを真に受けとめてくれる場所」を探し始めたのがきっかけです。
愛ちゃんと私は、年齢も、住むところも、家族形態も、職業も、経験も、好きなスポーツも、何もかもこんなに違うのに、前世はきっと同じ木から伸びる枝だったか葉っぱだったか、または大きな夕焼け空に一緒に遊ぶ雲だったか、と思う時があります。
私は日本で生まれ、高校卒業までは外国などなんにも関係ない生活をしていました。が、その後、米国と欧州で高等教育を受け、大人になってからは長い年月をアフリカで暮らしています。
さて、今年の初頭から、この「空色庵」の企画が具体的に始まりました。が、山あり谷あり、空もあり……、メンバーの活動範囲も広ければ、それぞれの人間関係も宇宙に広がようなる私たち、全員揃って皆様に、“いらっしゃいませ〜!”と開庵する運びにはなりませんでした。
その中でも特に皆さんの足を引っ張っていたのが私です。 実は、7月の終わりに南アで同居していた母を亡くし、慌ただしいお葬式のための日本帰国から帰ったすぐ後に、つまずいてテレビをなぎ倒してしまい、「検査だ、入院だ、手術だ!」とかなり息切れするような日々を送っていたのでした。
さて、お陰さまで目の方は一進一退でして、まあ、もうこれ以上は悪くはならないだろ!と覚悟を決めて、空色庵にも登場させていただくことにいたしました。
専門医を何人も梯子しても、テレビへ追突した衝撃から始まった目の不調の原因はいまだに分からず状態です。まあ、でも、こういうこともあるでしょう!「時間を薬」と、考えてそろそろ書き仕事の方も復活させようと思います。
でも、この空色庵に関しては、この“超”が何万回もついてしまうほどの、恐ろしい遅れ……。
結局、何回か書き進めていた「空色庵第一回目原稿」は、はあ〜、なんかね、使い物にならなくなってしまったのです。で、だいたい私はこの空色庵で何を書いていきたいか、というと、それは、ふふふ、「正直なココロのツブヤキ」なんですよ。
私はとっても昔堅気なところがあって、日本でバリバリ!と「日本の英語教育を変えるぞ〜!」と頑張っていた時も、他のメディアでの書き仕事なども、その目の前のお仕事には常に全力投入です。原稿料の高い低い、はてまた、あるなしにも関わらず。
そうすると、依頼主さん、またはそこにいる読者の方々のことを思いながらキイボードを叩いているので、やはりそこは“遠慮”があったり、「ここの読者の人には馴染まないかなぁ」といった“迷い”なども生じてしまうわけです。
でも、ここ、空色庵では、そんなこと躊躇せずに、どしどし、がしがし!私の書きたいことを書かせていただきますね!それに、何と言っても、ここでは私最年長ですから、えへん。
でも、最年長といばりながら、このメンバーをご覧あれ!すごいですよね。頼もしく優しい妹たちです。実はこの彼女たちに、励ましてもらい、また、「峰子さん、ゆっくり、ゆっくりでいいからね。休養を十分取ってから登場していいからね」と甘やかしてもらっていたのです。
皆さん、本当にありがとう!
私はどんな出会いでさえ、一回“心が響いちゃった人”とのつながりを大切にしていきたいと思っています。そして、人と人とはつながっているからこそ、前進できる、と信じています。
一回会ったらお友達。
二回会ったら兄弟姉妹!
とは、あまりにも単純かもしれませんが、50年以上生きてきて、私はきっぱりと言えますよ。人生って、そんなに複雑に考えなくてもいいんです。
「ああ、この人が好き!」
「この人が素敵!」
と思ったらね、相手に伝えましょうね。そうして仲良くなりましょう。そして、仲良くなった人のお友達なら、その人つながりだってもう“仲間”です。実は、この空色庵の他の書き手の皆さんたちともそんな関係なんです。
私はこの空色庵で、御隠居のようにゆっくり座って、皆さんへのお手紙を書くように言葉を紡いでいきたいな、と思っています。
読者の皆様、どうぞ、お気軽にコメントを書いてくださいね。ここに私たちはいつもいますから!ここ空色庵を皆さまの“お休み処”としていただければこれに勝るヨロコビはありません。